「ラジエターキャップ」
古い車を永く快適に乗るためのメンテナンス
私の古い愛車VWゴルフトゥーランを20年20万kmまで大事に乗るためのメンテナンス。
今回は意外と知らない車のパーツ「ラジエターキャップ」のお話です。
「ラジエターキャップ」はただの蓋ではない。その役割は?
ラジエターキャップは単なる「ラジエーター」の蓋ではありません。
ラジエターの働きに密接に関係する重要な役割を果たしている大事なパーツです。
「ラジエターキャップ」には、加圧弁、負圧弁という2つの弁がついいます。
その2つの弁の働きによって、冷却経路の圧力を一定に保つ大事な役割を果たしています。
加圧弁は冷却水の温度が高くなり冷却経路の圧力が高くなると加圧弁を開いて圧力調整します。
負圧弁は冷却水の温度が低くなり冷却経路の圧力が低くなると負圧弁を開いて圧力調整します。
このように、ラジエターキャップはラジエターの冷却水が流れる経路の圧力が常に適正となるよう
に保つ重要な役割果たすパーツです。
ラジエーターキャップの不具合は冷却水漏れやオーバーヒートに直結する重要なパーツであり、
定期的な交換が欠かせない消耗品です。
ラジエターキャップの交換は定期的に
ラジエターキャップのゴムが劣化したり金属がサビたり、弁の動作が悪くなり本来の性能が発揮できなくなると、冷却効率が悪くなります。
そのためラジエーターキャップは定期的に交換する必要があります。
社外品のラジエーターキャップのパッケージなどには「1年毎の交換が理想的」などと書てあるものがあるそうですが、特に問題がなければクーラント(冷却水)の交換時(2年毎の車検時)に新品に交換すれば十分です。
車検時に交換すれば、交換忘れも防げて良いのではないでしょうか
ラジエーターキャップの替え時のサイン
こんな症状はがあれば使用年数にかかわらず交換しましょう
□高温時と低温時でリザーバータンク内の水位差があまりにも大きいとき。
□ゴム部分が劣化している
□金属部分が錆びている
□キャップの周りの配管が白くなっている など
ラジエターキャップ交換と費用
ラジエターキャップの値段
工具なしで自分で簡単に交換できるパーツ
ラジエターキャップ自体は1つ1,000円前後と安価です。
しかも工具なしで自分で簡単に交換できるパーツです。
交換はエンジンルームが冷えてから
ラジエターキャップは工具なしで自分で簡単に交換できるパーツです。
ただし交換作業は、エンジンが十分に冷えている状態で行ってください。
高温時にキャップを開くと熱湯や蒸気が噴出し大変危険なので、エンジン停止後1~2時間以上経過後経って確実に水温が下がっていることを確認してから作業しよう。
ラジエーターキャップの入手方法と注意すべき点
自分の車に装着可能な適合商品を入手しましょう
ラジエターキャップ自体はカー用品店やネット通販でも簡単に手に入ります。
ラジエターキャップにはV〇〇〇〇-0N11というよう品番がついています。
各ラジエターキャップのサイズは車の年式と車種よって異っています。適合車種以外での装着できません。
必ずラジエターキャップのメーカーが作成した適合表で確認して交換する車に合う品番を購入してください。
古いキャップを外して新しく購入したキャップをつけるだけの工具も必要もない簡単な作業ですが、適合商品選びに迷うようであれば車検時にディーラーや整備会社にお任せするのでも良いのではないでしょうか。
古い車は特に適合品を個人で探すのにも苦労しそうです。
簡単な作業なので車検時にお願いすれば工賃は無料(サービス)~500円位ですみます。
まとめ
今回は意外と忘れがちな「ラジエターキャップ」交換のお話でしょた。
適合商品さえ入手できれば工具も使わず作業はいたって簡単です。
あなたの愛車のラジエターキャップは最近はいつ交換しましたか?
ボンネットを開けて時々確認してみてはいかがでしょうか?
定期的なメンテナンスでクルマを永く楽しく乗っていきたいですね。
20年20万kmを目指して私のオールドトゥーランのお話まだまだ続きます。