知っておくべき古い車(中古車)の税金
中古車購入時の知っておたい税金アップとかかる維持費
古い車の税金はなぜ高い?
現在、環境保護の観点から排出ガスが少なく、燃費のよい車はエコカー減税などの優遇措置がとられています。
また逆に、古い車に対しては古くなればなるほど、自動車税・自動車税などの税金が高くなり、負担増になります。
古い車(特にガソリン車)は排気ガスを多く排出し、燃費もよくなく環境に負荷をかけているという事が理由です。
クルマの維持にかかる毎年の自動車税(軽は軽自動車税)と車検時にかかる自動車重量税が古い車ほど重課となっています。
この制度に関しての意見は別として、初期登録時から何年たった車にどれくらい税負担が増えるのでしょうか?
自動車税が高くなるのは新規登録から13年を越えた車
以前お話ししましたが、そもそも私が19年も乗ったお気に入りの愛車、初期型フォレスター(2000ccノンターボ)を泣く泣く手放した理由の一つが自動車税の重課税でした。
新車登録から13年を経過した車には本来の自動車税に15%上乗せされて課税されます。
地球環境保護という大義名分で古い車の税負担を重くなっていますが、これには色々な意味で賛否両論あります。
今回はその議論はひとまず置いておいて、古い車の税金がどれくらい高いのかを分かり易く説明します。
新規登録から13年超えると税負担はどれだけ高くなる?
自動車に掛かる税金は「自動車税」と「自動車重量税」
「自動車税」とは
13年経過でガソリン車(ハイブリッド車を除く)各排気量とも約15%の重課。
毎年4月1日の時点で自動車の所有者に課せられる都道府県税。
自動車の総排気量によって税額が決まります。
現在は新規登録から13年を経過したガソリン車(ハイブリッド車を除く)・LPガス車は重課対象になっています。
※軽自動車(ガソリン車)は13年経過で約20%の重課されます。
※ディーゼル車は11年以上で重課されます。
※ハイブリッド車は新規登録から13年以上経つものでも自動車税が重課されません。
重課の割合はガソリン車(ハイブリッド車を除く)・LPガス車で各排気量とも約15%です。
【排気量別自動車税】出典:東京都WEBサイト自動車税種別割 | 税金の種類 | 東京都主税局 (tokyo.lg.jp)
排気量 | 新車登録から13年未満 | 新車登録から13年以上 | |
自家用車 (ハイブリット除く) LPガス車
|
1,000cc以下 |
29,500円 | 約33,900円 |
1,000cc~1,500cc以下 | 34,500円 | 約39,600円 | |
1,500超~2,000cc以下 | 39,500円 | 約45,400円 | |
2,000超~2,500cc以下 | 45,000円 | 約51,700円 | |
2,500超~3,000cc以下 | 51,000円 | 約58,600円 | |
3,000超~3,500cc以下 | 58,000円 | 約66,700円 | |
3,500超~4,000cc以下 | 66,500円 | 約76,400円 | |
4,000超~4,500cc以下 | 76,500円 | 約87,900円 | |
4,500超~6,000cc以下 | 88,000円 | 約101,200円 | |
6,000cc超 | 111,000円 | 約127,600円 |
【軽自動車税(自家用車)】出典:東京都WEBサイト自動車税種別割 | 税金の種類 | 東京都主税局 (tokyo.lg.jp)
初年度登録(年月) | 13年未満 | 13年以上 |
平成27年3月31日以前 | 7,200円 | 12,900円 |
平成27年4月1日以降 | 10,800円 | 12,900円 |
「自動車重量税とは」
13年経過で自動車重量税も重課され、18年以上でさらに重課されます。
エコカー |
エコカー以外 |
|||
車両重量 |
新規登録から13年未満 | 新規登録から13年から18年未満 | 新規登録から18年以上 | |
0.5トン以下 | 5,000円 | 8,200円 | 11,400円 | 12,600円 |
~1トン | 10,000円 | 16,400円 | 22,800円 | 25,200円 |
~1.5トン | 15,000円 | 24,600円 | 34,200円 | 37,800円 |
~2トン | 20,000円 | 32,800円 | 45,600円 | 50,400円 |
~2.5トン | 25,000円 | 41,000円 | 57,000円 | 63,000円 |
~3トン | 30,000円 | 49,200円 | 68,400円 | 75,600円 |
古い車のメンテナンス費用
新車時や比較的新しい中古車では、値段的に手が出しにくい車でも、9年10年落ちになると、ぐっと安くなり欲しかった高級車も手に入れることができます。
しかし。車本体は安く買えても、税金の重課や消耗部品の交換メンテナンス、故障による修理など、新車時にはない負担も多くなってくるのも事実です。
車には長く乗れば乗るほど必ず劣化していく消耗部品がたくさん使われています。
そしてあらゆるところが傷んできます。
前回に書いた「10年10万kmで交換した自動車部品」で紹介した物の他にも、定期的に交換すべき部品が、新車時に比べて多くなってくるのは確かです。
【参考記事】▼
10年10万kmで交換したい自動車部品。中古車を買うなら知っておくべき消耗部品と交換のタイミング。
まとめ
中古車購入を考えるなら10年・13年を意識して検討しよう
今回は古い車の税金とメンテナンスに関してのお話をしました。
古い車は売るにも買うにも、初年度登録から10年・13年が1つの目安と決断のタイミング
あなたが「今乗っている車を売るにしても」、「車の購入を検討しているとしても」、それが古い車であれば、売り買いを考える時に意識するのは、やはり10年・13年・さらには18年です。
繰り返しになりますが、
10年を目途に交換したい消耗部品がたくさんあること。
13年以降の車は「自動車税」「自動車重量税」が重課されること。
18年目は「自動車重量税」がさらに重課されること、そしてメンテ上、部品や機械的にそろそろ厳しい状態であること。
古い中古車の購入には避けては通れない、税金重課やメンテナンス費用の負担。
私のトゥーランは、もう少しで税金重課になります。それは承知で買いました。以前の19年の乗った20,000ccのフォレスターから9年落ちの1,400ccのトゥーランに変えた一つの理由が排気量の差です。
排気量のスモール化で基本車検料が下がりますし、もともとの排気量別でかかってくる税金も安くなります。
少し税金が高くなっても、メンテにお金がかかっても、状況が許されるならば、私はまだまだ中古のトゥーランに乗り続けたいと思っています。
あなたの車の維持や中古車購入の参考になれば幸いです。